イデンα
ここまで三ヵ月半ほどかけて虫捕りのことを書いてきて、まるで再び虫捕りの遊んびに行った長い夢を見た感じだった。ブログを書きながら、虫捕りの冒険、そこから得た喜びや楽しみ、そして勉強をするために虫取りを止めなければならなかったつらい思いなどがいっせいに戻ってきた。時間があったら、絶対にもう一度やろうと思う。ただ、今ぼくが住んでいるカナダのカルガリー市では、楽しめる昆虫たちはほどんど存在しないので、やはり簡単にはできない。まさに「言うは易く、行うは難し」ということだ。それでも、忙しい大学生活が終わり、卒業したあとには、きっとその夢を掴めることができると信じる。
このブログでバッタやチョウなど十個選んだ理由はなにかと聞かれると、「授業で要求された作文の数を満たすためだ」というのは、答えの一つだ。ただこれらの昆虫は、どれも本当に興味深いもので、それに一緒に過ごした時間が長く、その気持ちや経験を皆さんに伝えたかった。もちろん他の虫のことも書きたかった。例えば、石の下にいる団子虫(ダンゴムシ)は、危険を察知したら体を輪にして丸くする。丸い七星瓢虫(ナナホシテントウ)は赤い翅に七つの黒い斑があって、小さくてかわいくて、かばんとか子供向け製品のデザインにもよく用いられている。ぼくの知っている虫をここに全部書き切れるはできなかった。このブログを読んでくれた皆様は、きっとそれぞれの人生の中で、素敵な虫たちとたくさん出会うのだろう。
虫のことをいっぱい書いたぼくにも、まだ見たことがなく、いつか一度見つけたり、捕ったり、育てたりしたい虫がいる。前に言ったとおり、ぼくの故郷にはカブトムシがいないから、日本ですごく人気あるこの虫はかっこよくて、日本に行って見てみたい。それから、日本のアニメや映画にはホタルというピカピカと光る昆虫がよく出てくる。短い「虫生」を持つ成虫のホタルは美しくて、いじらしいと言われる。カブトムシとホタルについての知識を持っているけど、しかし、彼らの美しさは、実際に触った人にしか分からないと思う。だから、卒業した後、もし日本に長く滞在するチャンスがあったら、必ずぼくは彼らを探しに行く。そして、止められた夢を続ける。
ピー・エス:色んなところに行って珍しい昆虫を見つけたり、捕ったりするのはぼくの夢だけど、オーストラリアと熱帯雨林にだけ行きたくない。あそこに人間を狙って喰う動物がたくさんいると言われているから。