2018年1月23日火曜日

カナダと日本の就職活動 その二

シェリー

一般的に、日本企業は毎年多くの新卒者を雇い、いろいろな職場に振り分けている。これに対して、北米の企業は必要に応じてだけ人を募集する。カナダの企業は、基本的に経験を積んだ人材を即戦力として求める。そのため、カナダの大学生は、まずは自分の専門知識を充分に理解し、優秀な学業成績を収める必要がある。さらに、在学中企業の「インターン」や「ネットワークミーティング」、また「ボランティア」に参加し、自分の実績をアピールしなければならない。企業の資料作成など様々な実務経験を積み、大学では教授の研究を手伝い、キャンパスのイベントやコンテストに参加するのも重要である。だが、どちらかと言うと、大学や企業のインターンで活躍した学生は、企業との共同研究などに参加し、その実績により指導教授の推薦をもらって仕事につくことも多い。一旦採用の方向に動き出すと、面接から早くて一週間、長ければ数ヶ月でオファーがもらえる。そこから一週間以内に返事し、採用されたら一週間か二週間のうちに入社することになる。逆に、日本の場合は、企業が一括採用活動を行っているので、全員を「ゼロベース」から育て、過去の経験はあまり重要視されない。ですから、日本の大学生は、大学時代に「何を学んだ」よりも、「私はどんな人なのか」という自分の人間性をアピールする。

私は、交換留学の間、龍谷大学でビジネス日本語の授業を受けた。その授業では、ビジネスの専門知識よりも、それぞれ自分の性格や趣味などを分析し、どのような職種が自分に合っているかという意識を育てることに時間を使った。このような教育方針はカナダの大学と大違いだ。「日本の大学生活は一体どんなものか」、私はこの疑問を持って、龍谷大学の学生達を観察してみた。私から見れば、専門の勉強をするカナダの大学生に比べて、日本の大学生活はまさしく天国のようなものだ。多数の大学生は部活活動、サークル、座談会、学園祭や文化祭などに参加し、ボランティアやアルバイトもよくやります。しかし、科目の勉強や論文、発表などは、いったいどこに消えたのだろうか。

前回のブログで書いたように、日本の大学生は三年か四年の時から就職活動を始め、早々に内定のオファーをもらい、卒業したらすぐ会社に入る。多分この「就職活動」のシステムのおかげで、大学生は多数の活動をし、自分はどのような人になるのかを考える。極端に言えば、カナダの大学生は専門を中心に就職活動に立ち向かうのに対して、日本の大学生は大学で学ぶよりも、自分のやりたいことを楽しんでいる。(写真は龍谷大学の第91回龍谷祭)

2 件のコメント:

  1. 私はシェリーさんと違った意見を持っています。確かに日本大学で、いろんなイベントを行っていますけど、逆に大学は学習のところだという考え方がなくなってしまった。ここは、専門の中心だけど、学ぶべき幅も広いし、選択もフレキシビリティがあるから、自分がどういう人なのかと分かれます。あと、ここで自分の専攻はやっぱり自分に合わないなら、変更できます。ある日本人の友達は、大学で勉強している専攻を嫌っています。

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  2. 専攻を中心に雇うは大切ですが、カナダにも性格、ボランティア活動も必要です。それから日本ではどこへ行っても、就職の準備広告がありましたから、すごく競争的みたいでした。僕は日本の就職活動に参加したら、緊張するかもしれません。

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