2011年2月6日日曜日

夢でござる

ジョン

時代劇とは、昔のことをテーマにする映画やドラマのことだ。時代劇の作品は、いまは昔ほど多くないが、日本映画の一つの大きな伝統である。今週はその代表作である「柳生一族の陰謀」について書いてみたい。

11-no2-0131_011978年に封切りしたこの映画は、深作欣二(ふかさくきんじ)監督の最初の時代劇であった。深作監督はつねに観客を巻き込むことを目指していた。それは映画のストーリーだけではなく、深作監督の素晴らしい腕前でもある。

柳生の陰謀は、恐ろしい話である。時代は1623年。徳川の第2代将軍が意外に死んだ。かれは暗殺された。これで、徳川将軍の二人の息子はやがて互いの目的が明らかになり、戦わなければならない。それにしても、この物語はもっと複雑だ。この暗殺も、本当は大きな陰謀の小さな一部にすぎない。

深作監督のカメラワークは多彩だ。この作品は、時代劇映画の伝統を用いて、美しいロングショットで何百人もの浪人と幕府の軍隊との戦争場面を撮った。この立派な撮影は周到に用意されたアクションに支えられた。ロングショットに対して、アクションのカメラは動きながら近くから撮影した。これで、戦いの参加者の立場が感じられる。それに、戦いはけっして大げさにならなかった。けれども、一つひとつのアクションはまったく詰まらないことはない。

俳優は上手に選ばれ、その中でも千葉真一(ちばしんいち)だ。千葉は俳優と武闘家の両方を兼ね、その上、この映画のおかげでジャパン・アクション・クラブを設立した。他に志穂美悦子(しほみえこ)と真田広之(さなだひろゆき)もこの作品に出演した。その結果、アクションに武芸などをよく表わした。

「柳生一族の陰謀」は日本映画の傑作だと思う。深作監督の時代劇は、徳川時代の歴史を表現し、同時に芸術的なものをもって時代劇に元気づけた。少しでも時代劇に興味があったら、ぜひこれを見て、夢のような気持ちを味わってください。

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