イデンα
燦々と輝く太陽の下で、身軽な夏の服を着て、虫捕りをしたり、花を観賞したり、山に登ったりすることは、東アジアでの人気ある活動だ。やがて夜がやってくる。情報の収集を主に視覚に頼る人間の僕たちは、普通、光のない夜にできることがかなり少ない。しかし、ちょっとだけの明かりさえあれば、夜に繰り広げられるもう一つの虫の世界を訪れることができる。暗いあいだにだけ出てくる虫たちを見つけたり、捕ったりすることは、昼間と同じく楽しい。とりわけ、チョウにそっくりの蛾(ガ)が現われて、僕たちを夜の世界へ導いてくれる。
実際、多くの蛾は元々蝶に含まれる「大蛾類」だ。つまり、蛾は蝶の親類だ。形によって区別がいくつかあるが、どちらが高等かと決められない。面白い虫の家族だ。
まじめに区別すれば、以下の通りになる。まずは蛾と蝶の触手の形は少し違う。それから、止まった時、蛾は翅を体の外側に広げるが、蝶は翅を背中の上に畳む。更に蛾の翅のパターンは面白いことは面白いが、美しくて明るい蝶のそれに比べるものではない。それは蛾は体温を失わないため、厚い鱗粉を発達させた結果ではないかと言われている。ぼくが一番気に入った違うところは、蛾の幼虫は蝶の同じように蛹に変化することができるけど、それまでにずっと繭を作っていることだ。特にカイコガという家畜化された家蚕(かさん)の幼虫は、あの絹になる糸の繭を作る。だから、ぼくは実際にカイコガを育てたかった。しかし、蚕は野生に戻れない退化された昆虫だから、虫捕りで見つかることはほとんど不可能で、ぼくみたいな普通の子供には彼らを飼育するのがとても無理なことだ。残念でならない。
それでも、他の蛾を捕ることはできる。夕日が落ちたあと、低い壁や木の幹の周りに止まっていた蛾は動き始める。昼間にじっとする蛾は翅に付いた保護色のおかげで安全だが、夜になると大きな弱みが現れてくる。彼らは光に誘われて、そこへ飛んでゆくのだ。まるで自首したがっているようだ。これを利用すれば、蛾は簡単に捕れる。中国語には「飛蛾投火(飛蛾の火に入るが如し)」という表現がある。ぼくには、こういう犠牲の価値は分からず、とにかく彼らのことを同情する。
ピー・エス:子どもの時、ぼくが焼き鳥のように料理した蚕の蛹を食べさせられたことがある。繭の利用が終わったら、料理にまでなってしまうのだ。すごくかわいそうだから、いやな感じだった。その時から、いくら栄養豊富だと言われても、ぼくは蛹を絶対に口に入れない。偏食だろうか。ただ、いつかまた蛾を捕りたい。
正直に蛾はきらいです。理由は体は太いし。でも、イデンαのエントリを読んでいる間にだんだん蛾のことがおもしろくなってきました。さらに蚕の蛹について、どんな味ですか。
返信削除太いガのほうがかわいいのよ。もし小さいガが家に飛び込んだら、気持ちは悪くなるかもしれない。
削除ぼくが蚕の蛹を食べた時はたぶんまだ十歳だったから、味なんかもう忘れちゃったの。たぶんグルーみたいな味がするかなあ。その時、調味料があって、よかった。
イデンa
私は蛾が大嫌いです。なぜなら、ウイニペグに住んでいる時、ある春に蛾の来襲がありました。小学校1年生の頃だから、運動場でも、木でも、毛虫や蛹がいました。夏になった時、いっぱい蛾がいて困ったのです。その頃からカルガリーに引っ越す時まで、ずっとその蛾がいました。エントリを読んでから、ググルで調べて、ググルによると、ウイニペグはまだ蛾の問題があるらしいです。
返信削除ずいぶん酷いトラウマだな。まあ、昆虫だから、そういうときもあるし。それに、カナダでのガはあまり美しくないと思う。やっぱりアジアの大きいほうが面白い。
削除イデンa
蛾と私の関係は関係はよくないでしたが、この話はたぶん面白いと思う。数年前に蛾のドキュメンタリー見たことがありました。ちょっと変だかもりれないと思ったけど、面白かったです。
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