ジョン
核兵器戦争というのは、私の世代が知らない恐怖だ。しかし、80年代の人々にとって、それはたしかな可能性を伴っていた。もしそのような恐ろしい戦争が起こったら、どんな結果になったのだろうか。世界中の文明はおそらく、一瞬に消えてしまうかもしれない。文明がないと仁義もない。それでもう一度、人類は乱心に落ちてしまうだろう。
1986年の「劇場版 世紀末救世主伝説 ・北斗の拳」はその恐怖を勇壮な物語にした映画だ。「北斗の拳」の世界には二つの不思議な格闘の流派がある。北斗神拳と南斗聖拳である。この二つの流派には絶対なルールがあった。すなわち、流派間の武士のけんかが禁止されていた。それでも、北斗神拳の伝承者ケンシロウの幼なじみのシンは、ケンシロウの恋人を奪うために、その規則を破った。倒されたケンシロウはその日から自分の恋人を救うために生きるようになった。
始めて「北斗の拳」を見たのは、多分14歳のときだった。中学生のころ、毎日インターネットで日本のアニメばかり見ていた。そのおかげで、少しずつアニメの世界に入り込んだ。多くの作品には、アメリカ・バージョンがあった。しかしながら、今度の作品はちょっと特別だった。なぜなら、吹き替えの英語は一風変わったもので、しかもストーリには違う結末があった。そのような「北斗」はすごく楽しかった。それに、14歳のころの私は、まだそれに影響を与えた「ブルース・リー」や「マッド・マックス」のことを知らなかった。そのため、作品に出たとんでもないアクションには大きな魅力を感じていた。
実を言うと、「北斗」には編集上の問題があった。長い漫画からストーリを取ったが、それが一つの映画には相応しくなかった。けれども、日本バージョンはアメリカ版に比べて、出来が良かった。オリジナル版の終結とともに、「北斗」のテレビアニメからの声優たちが映画に参加した。中でも特に触れなければならない人が一人いる。 神谷明(かみやあきら)である。皆さんはこの名前を聞いたことがあるのだろうか。私に言わせれば、彼のケンシロウは日本の宝だ。彼の素晴らしい努力で、ケンシロウは傷つけられた男だと本当に分かる。彼はまた日本語版「メタル・ギア・ソリッド」ゲームシリーズのソリッド・スネークでよく知られている。
変わらなかったのは「北斗」のものすごいアクションだ。実は、作品の拳法はなかなか破壊的な格闘だ。ケンシロウは、全身の708の経絡秘孔に攻撃を与えておいて、相手を爆破させる!このユニークな技でかれは無数の悪党を倒していく。同じように、他のキャラクターもユニークな技を持っている。たとえば、刃のように指、鉄の肌、などがあった。ある人は自分の太い肉体まで使った。その結果、滑稽で本当にかっこいいバトルが見られた。
「北斗の拳」はとても珍しいアニメだ。普通に考えれば、これは完璧な作品ではない。だが、上手にできた映画よりも面白い。過激な拳の勝負に興味があったら、友達といっしょに見てください。いい経験になるだろう。
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