2015年3月14日土曜日

ペットを目指そう、キリギリス

イデンα

夏の間、虫捕りの他に、さらにいろいろな楽しみがある。ぼくが若い時に過ごしていた故郷では、人々は花や鳥を買って育てたり、同じ趣味を持つ人と話し合ったりした。まさに花鳥風月を友とするような日々だった。そのために、花や鳥の展示と販売をする専用の市場まで建てられた。あの頃、ぼくはよく一日中にそこで色んな店を巡って、いずれ誰かのペットになる鳥や魚や亀たちと次々と楽しく遊んでいた。ぼくにとって特別なのは、「キリギリス」と呼ばれる鳴く虫を売る人が出てくるところだった。彼らは捕えたキリギリスを麦わらで編んだ小さな虫かごに一匹ずつ入れて、子供たちでも買えるように安い値段で売っていた。だから、虫が好きなぼくのペットは、「たまごっち」じゃなくて、かわいい生きたキリギリスたちだった。

先週紹介したコオロギと同じく、キリギリスもバッタ目で、その家族の中のもう「一人」のメンバーだ。はっきりと言って、キリギリスはコオロギの翅を持っていて、体のサイズを二倍か三倍にしたバッタだ。その小さい翅と太った大きい身体の組み合わせだから、彼らには飛ぶことが無理だ。でも、むしろその姿のほうが美しく、それにあのすばらしい鳴き声を代わりに手に入れたのだから、悪くないと思う。それから、体の色も、メスの産卵管も、バッタやコオロギのそれと同じなんだ。彼らはきちんと選択をして、優秀なものを発達させている。ぼくの考えでは、彼らがペットになる条件を充分にそろえている。

ViewAttachment中国には「キリギリスは叫び始めると、立秋(りっしゅう)になってしまった」という表現がある。節気の話だが、立秋というのは八月の始めごろで、秋の気配を感じられる夏の日のことだ。この日から、キリギリスを商売にする人がどんどん現われていく。彼らからキリギリスを買うのが一番手っ取り早い方法だ。一方では、キリギリスは「昼間に活動をするコオロギ」とも言えるし、飛べない彼らは植物の上に止まってずっと歌い続けるので、バッタの捕り方で結構簡単に捕れるのだ。それにキリギリスは逃げるのがまったく下手だから、ほっておいても大丈夫だ。

キリギリスは、ペットとして本当に飼いやすい。蟷螂のような天敵でなければ、何でも食べる。野菜も好きだし、ほかの死んだ虫も片付けるし、本当に便利だ。ただすべてのキリギリスはみんな音楽家だというわけではなく、シャイなやつもいる。その時には、メスのキリギリスを一匹紹介してあげれば、きっと愛の力で奇跡が生まれるのだろう。キリギリスのカップルはいつもラブラブの調子で、他のペットに負けることはない。立派なペットだ。

ピーエス:小さかったぼくは、キリギリスカップルのお世話をしたことが何回もあった。買ったものでも捕ったものでも、いつもみんなはいい家族になってくれた。たまには、オスはメスに白いものを贈った。無邪気な子どものあの時にはただ面白かった。

3 件のコメント:

  1. グーグルに調べと、キリギリスの体のサイズはびっくりしました。でも、やっぱりあんなに太い体が嫌いです。オスのキリギリスはその白いものは何ですか。どうしてメスに贈っているんですか。

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  2. 太った虫は、もし毛虫などでなければ、すごくかわいいと思う。えっと、ジョンさんは本当に純潔な人だな。科学的に言えば、その白いものは精包(せいほう)と呼ばれ、オスの遺伝子を持っているものである。メスに贈るというのは、当然メスと交配するつもりの行動だ。でも、その精包自体はメスにとって栄養がとても豊富なので、メスはそれをもらってから直接食べることが多い。

    イデンα

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