ぼくは、アジアの夏は命をもっているものだと思う。毎年、この季節になると、成虫になった鳴く虫たちがいっせいに現われてくる。発声器官の成長がやっと終わった彼らは、ついに自分の音楽を演奏することができて、あっちこっちで奏で始める。まるでコンサートを開こうとしているようなものである。だから、彼らの歌が聴こえ出した夏は、息が蘇ってくる。鳴く昆虫の中で、特に蝉(セミ)は声が一番高く、「蝉時雨」という言葉があるように、蝉の鳴き声が雨のように共鳴する現象が起こってくる。昔、虫捕りに疲れたら、よく蝉時雨を聞きながら、暖かい木漏れの日差しのもとでしばしの休みをした。蝉たちのお陰で、ぼくも生きたアジアの夏もとても賑やかだった。ぼくにとって、彼らの鳴き声は、まさに真の夏の声だった。
普通、セミは木の幹の高いところに止まって、ストローのような口先で大好きな樹液を吸う。触れたら壊れてしまいそうなバッタやチョウの体と違って、セミの体は硬く、いい触感がある。体の色はまちまちだが、ぼくの捕ったセミたちはほとんど黒だった。それから、セミは透明で強い翅を持っていて、飛ぶのが本当に上手だ。そのせいで、ぼくの手から飛んで逃げたことが何度もあった。
みなさんはセミの鳴き声をきっと知っているだろう。アニメによく出ているよ。ちなみに、鳴くのはオスの蝉だけだ。鳴き声のお陰でその位置が簡単に分かるけど、手や専用の網が届くかどうかは問題だ。長い竿と網を組み合わせて使えば、ちょっと高いところの蝉も捕れるはずだ。でも、大変高いところにいたら、最初からやめたほうがいいと思う。小さいときのぼくはセミを捕るために、木にのぼることさえあった。虫捕りは楽しいが、安全はもっと大事だ。危険なことをしないでください。蝉は俊敏だ。危険を察知したら、さっと飛んで逃げられる。網を使っても成功率があまり高くないから、たくさんの練習が必要だ。もしセミが網の中に入ったら、逃がさないために、指で蝉の体の前後を押えなければならない。体の両側を握ったら、その強い翅の力で脱出することができるよ。
蝉は捕る以外、抜け殻を収集するのも楽しい。抜け殻は、蝉の幼虫が羽化する時、脱皮して残ったものだ。かりかりと砕くと、プチプチつぶしのように、ストレスが解消できる。一般的にいうと、羽化する幼虫は無防備で、自身の安全のために夕闇にしか羽化を始めない。だから、彼らを捕りたいなら、深夜しかない。ある夜、ぼくは抜け殻がたくさんある公園に行って、偶然一匹の蝉の幼虫を見つけた。彼を指に乗せたまま、家に持ち帰った。どうするか分からなくて、とりあえず幼虫を箱に入れて、そして寝ることにした。翌日、箱を開けた途端、羽化したばかりの蝉が飛び出してきた。やわらかそうな真っ白の蝉だった。体力を持たなさそうで、すぐに落ちてしまったけど。箱に残された抜け殻を見て、なにが起こったのかがやっと分かった。結局、やはり外の世界がいいと思って、ぼくは白い蝉を外に放した。元気に育ったのだろうか。
ピー・エス:蝉の幼虫の日本語の呼び名について検索したら、その結果にびっくりした。どうしてそんなに多いのか。ブログを書くときに、どれを使えばいいのか全然分からない。すっかり諦めた。このリンクをクリックして、そのリストはご覧ください。
タイトルを読むとすぐに蝉の声が聞こえました。やはり夏の声ですね。ちょっと気になりますから、よくアジア番組とアニメを見ますけど、なぜ蝉の抜け殻をしゅうしゅうするんですか。私にとって意味が全然分かりませんから。
返信削除子供の時、ぼくはおもちゃなんかあまり持たなかった。あの抜け殻は、今の売っているアクションフィギュアのようなものなので、様々な形で、面白いと思った。いっぱい収集してきたら、プチプチつぶしのように遊べるんだぞ。
削除イデンα
私は本当にセミの鳴き声が大嫌いです。セミがいると、日本にいたくないです。幸い、私はまだ本当のセミの鳴き声を聞いたことがありません。言い換えれば、日本に行った時は夏じゃなかったです。セミの鳴き声はうるさいんじゃないですか?
返信削除セミの鳴き声はうるさいかどうかは、やはり個人次第だと思う。ぼくはセミがいる季節と何度も過ごしてきたから、「もうなれた」ということが言える。しかし、セミの鳴き声は、時々いいリズムやメロディを出すから、これは自然的な音楽ではないだろうかと考える。カルガリーにはセミがいないから、夏になると、ちょっとさびしくなる。
削除イデンα
タイテルはとても面白いと思います。夏の声に虫とその音を関連するどのように私は本当に好きだった。後で、わたしは研究してもっと虫にことを習うかもしれない.
返信削除