メディアと都市伝説

スモー

今週、私は違う角度から都市伝説を検討するつもりです。それは、「どうやって都市伝説が生まれたのか」「なぜ有名になるのか」です。このような質問を通じて、とりわけニュースメディアの役割を考えたいです。

それでは、まず一つの韓国の都市伝説を紹介しましょう。扇風機についてのストーリです。ストーリの結論は、「部屋から出ないでずっと扇風機を使続ければ、死にます」。私にはこのストーリを絶対に信じません。私は扇風機を付けたまま寝てしまうことをよくするんです。でも、これを本気に信じる韓国人がいるそうです。なぜこのような伝説を韓国人が信じて、私には信じられないのでしょうか。

最近の都市伝説の広がりには、メディアがきっと関わっています。事実、韓国の新聞や雑誌などは、扇風機による死亡のことを大きく報道しています。

私はこう思います。どこかで扇風機を使っただれかが死亡しました。そこで、メディアはそれを報道します。次に、その報道は注目を集めます。メディアはその反応に驚いて、ついに似たような例を探し始めます。でも、死亡と扇風機とは必ずしも関係があるわけではありません。メディアはそれを確かめないまま報道します。そのうちいわゆる専門家も参加してきます。専門家からは、例えば「扇風機は酸素を部屋から出してしまうから、室内の空気が悪くなり、そこにずっといる人は死にます」などと結論らしい意見を言います。現実はきっと違います。扇風機は酸素を無くすことはできません。でも、そのような報道を聞いた人は、「専門家もそう言うのですから、きっと真実に違いない」と思うようになります。それでこのような可笑しいストーリが流行ります。いつの間にか都市伝説になってしまいます。扇風機の都市伝説になりました。

可笑しな話はどれも都市伝説になるわけではありません。時には、逆にストーリに賛成しない専門家もいます。でも、韓国の扇風機の伝説については、間違った意見をもつ専門家の声ははるかに大きいです。

Koren News Station Reporting on “Fan Death”