2019年3月28日木曜日

オマージュ・インスプレーション

プレート

今週は、ちょっと違うテーマについて書きます。先週のブログで書いた映画は「ハウルの動く城」でした。映画とオリジナル小説のプロットは違い、そしてキャラクターの名前も変更されたことを書きました。映画「ハウルの動く城」は、小説から変更がありましたが、映画に合った良い例です。小説のプロットは、映画のストリーに合わせて変更されましたが、ほとんど同じです。このため、「ハウルの動く城」は良いオマージュであり、改作としても優れています。

今週のブログは、「ゲド戦記」について書きます。この映画は、Ursula K. le Guin が書いた小説「The Earthsea Series」、そして宮崎駿のグラフィック小説「シュナの旅」に基づいています。Le Guinは、宮崎駿が映画を監督することを望んでいましたが、代わりに宮崎駿の息子、宮崎吾郎が監督しました。スタジオジブリがLe Guinから「The Earthsea Series」映画化の許可を得た時、宮崎駿はすでに「ハウルの動く城」に取り組んでいたからです。

私が話したいことはいくつかあります。

Le Guinが書いた小説は、例えば、Earthseaシリーズで魔法がどのように機能するとか、ウィザードやドラゴンのパワーとか、小説の基本になっている内容を知っておくべき必要があります。魔法は本当の名前を知っているかどうかに基づいています。怪物の本当の名前を知ることは、それを制御することを可能にします。ドラゴンは強力な魔法を持つ生き物です。魔法の才能を持つ人々はウィザードになるために勉強します。「The Earthsea Series」は6冊からなっています。5冊目の「Tales from Earthsea」 は、ジブリ映画の英語版のタイトルになっています。

1983年、宮崎駿はアニマージュ誌にグラフィック小説「シュナの旅」を出版しました。主人公のシュナは、ナウシカやアシタカのような他の有名なジブリのキャラクターに基づいています。そして、宮崎駿は、プロデューサーの鈴木敏夫に、「Earthsea」を映画化するのであれば、「シュナの旅」のようなプロットが良いと述べました。

映画「ゲド戦記」 はほかの宮崎駿監督の映画の美学を持っていますが、そのプロットとキャラクターは宮崎吾郎が書きました。今週の写真は、宮崎駿が描いたのEarthseaの世界コンセプトです。宮崎吾郎が映画のために書いたキャラクターは、Earthseaシリーズの最初の4冊から取った様々なキャラクターです。ゲドはEarthseaの主人公ですが、TenarとTherruは4冊目の「Tehanu」 からのもので、Arrenは3冊目の「The Farthest Shore」 からのものです。この映画のストーリは、Earthseaシリーズの1冊目の「The Wizard of Earthsea」 と「The Farthest Shore」 、そして「シュナの旅」からのプロットを組み合わせたように見えます。このため、「ゲド戦記」は小説から映画への改編ではなく、大まかに「The Earthsea Series」に基づいています。ただ、私の意見では、映画のストーリはよく書かれていません。

1 件のコメント:

  1. パンダ・プライム2019年3月28日 23:03

    私は「Tales from Earthsea」という本を読んだことがあって、好きだけど、映画がよくなくて、悪いレビューをもらったので、悲しいです。一方では、芸術がすごくきれいだと思うので、他の作家が映画の台本を書いたら、素晴らしくなるかもしれません。でも、宮崎駿が引退したから、何の新しい映画に信頼できません。

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