2019年3月14日木曜日

石、矢、そして弾。

ライン

皆さま、本日も工場ランドへお越しいただきありがとうございます。今週は以前の話と違って、少しハードな話題を取り上げたいと思います。銃の弾薬の作り方について、皆さんに紹介したいと思います。

現代の弾丸は主にセンターファイアとリムファイアーとの二種類に分類されます。中世に使っていた玉よりコンパクトなうえ、再装填には手間がかからず、さらに最も重要な点として、扱いやすくて安全なのが特徴です。センターファイアとリムファイアーの違いはそれぞれプライマー(雷管)の置かれ方によって簡単に区別することができます。前者は真ん中にあって、一般的な拳銃やライフルでよく使われます。後者は縁(ふち)にあり、.17から.22口径の競技用スポーツガンに装填するのが普通です。プライマーの位置以外は、両者の内部構造はほぼ同じだと言えます。前から順に、バレット(弾頭)、ケース(火薬を封入するところ)、ヘッド(プライマーを入れるところ)です。ケースの厚みは先端が薄く、後部は厚くなっていて、発射時に発生する高圧ガスが後方へ漏れるのを防ぐための構造です。それと、中に入れる火薬も決められた量があり、ケースにぎっしり詰めるわけではありません。エアスペースという酸素を溜める空洞があるため、水中でも発砲することができます。逆に言うと、もしそこに火薬がたくさん入れられたら、暴発や不発が生じるかもしれません。

カナダでは銃火器ライセンスを取得すれば、合法的に銃と弾丸を購入、所持することができます。マニアックな人のなかには家で銃弾を作る人さえいます。銃弾の製造過程は家でも工場でも似たような製造過程を経るのですが、もちろん工場ではほとんどが自動化され、あまり人の手を加える必要がありません。プレス加工技術はこの産業にも適用されています。要するに、金属などを金型で加工することです。製造過程はとても簡単。まずはケースをケースフィーダーに入れることによって、立たれた状態で自動的にラインに並びます。次にプライマーを下からインストールしてから火薬を入れます。最後にバレットを上に置き、機械でギュッと押したら完成です。

いかがでしょうか、銃弾は容易に作ることができますが、ライセンスなしでは法律違反になります。皆さんももし興味があれば、法律を守りながら、自分で銃弾を作り、銃を撃ってみてください。では、また来週。

2 件のコメント:

  1. 勉強になりました!今週も面白い話しをありがとうございます。

    質問があるのですけど、自動火器は、ある条件で所有するのは可能(法律的に許可されます)か?私は半自動式の銃しま目にしたことないので好奇心が湧き上がりました。

    つまりカナダにては法律的に自動火器所有は無条件で禁止されますか?

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  2. アルヴィン2019年3月15日 1:32

    RCMPの公式サイトによりますと、自動火器はすべてprohibitedというカテゴリーに属します。prohibitedライセンス自体が一般向けに発行していないため、一般人が自動火器を所有することがありえません。しかし、もしご先祖様がもともとprohibited 銃を持っていたら、子孫がその銃を継ぐことができます。(RCMPはそういう火器をgrandfathered firearmと呼びます。)prohibitedライセンスを申請すれば、所有することができますが、カナダではアメリカみたいに自動小銃で弾をばら撒くことが禁じられていますから、結局的に、半自動式の銃に改造しないと射撃場で撃ってはいけません。

    もし詳しい情報を知りたかったら、↓にアクセスしてください。
    http://www.rcmp-grc.gc.ca/cfp-pcaf/fs-fd/prohibited-prohibe-eng.htm

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