2015年3月29日日曜日

「僕の言葉は聴かなくていい、 ただの悲鳴に過ぎないんだから」

A1

2010年にアイスランドで誕生したポップバンド「Of Monsters and Men」が流行ってからもう3年経ちました。2012年前後、ラジオをつけると、彼らの大人気なシングル「Little Talks」が絶えず聞えてきました。このシングルに惹かれて、去年からアルバム「My Head Is an Animal」を聞き始め、すぐに気に入りました。それまでアイスランドの音楽家の歌を一度も聞いたことがありません。しかし、このバンドは、いわゆるアイスランドの伝統的な音楽ではありませんが、大いに満足させてくれました。

「Of Monsters and Men」の特徴は、ストーリーを歌うということです。前に紹介したグループ・バンドの音楽家と違って、歌詞に伝えたい気持ちをつぎ込んでいます。初めて聞いた時、内容は分かりにくいと思ったのですが、そのうちもっと噛み締めたほうがいいと気づきました。かれらの音楽は、インディーズ・フォーク、あるいはインディーズ・ポップに属します。さまざまな楽器を使っているので、ずいぶん楽しげな音楽が出てきます。金管楽器、打楽器、それに普通のロックのギターやドラムが入っています。それで他の音楽家に比べて、とても目立っていると思います。

E10-3このアルバムの中で一番印象的な曲はやはり大ヒットした「Little Talks」です。ここでこの曲についてちょっと説明します。歌詞は恋人の話ですが、ロマンチックな曲ではありません。愛しあう二人のうち、夫が亡くなり、未亡人となった妻は夫の幽霊と会話を続けます。しかし妻には夫の言葉が聞こえず、まるで独り言をしているようです。さらに不安に満ちた妻の声と優しい夫の声は鮮やかなコントラストを作ったことも興味深いです。ただ、夫を失った妻が、そのため幻想に陥り、だんだん狂気に囚われていくとも考えられます。音楽は、そんなに独創的なものではありませんが、歌詞に似合っているので、最高です。独創的ではないことは、四つの和音を常に一つずつ弾いていることから分かります。このリンクをクリックすると、YouTubeでMVを見ることができます。とても芸術的なビデオなので、一回見てみたほうがいいと思います。ちなみに、ポップ音楽の世界で、この四つの和音はよく使われていて、ポップの特徴にもなっています。YouTubeで「4 chords」と調べたら、四つの和音が使われた曲はたくさん出てきます。
 
「Of Monsters and Men」は最近ラジオに出ていなくて、もう人気が薄れました。それに、このグループはこのアルバムしか作っていません。でも、今年の6月9日に新たなアルバムが発売される予定です。今以上に興味深い音楽ができるといいねと思います。

来週はカナダの「Godspeed You! Black Emperor」というポストロックのバンドです。カナダについて初めて書きますから、楽しみにしてください。

3 件のコメント:

  1. 音楽のジャンルは本当に理解しにくい。「Little Talks]の曲を聞いて、MVを見て、結構ポップのような音楽だと思った。どうしてインディーズに入っているのか気に入る。曲自身は本当にいいと思う。なんだか歌詞の悲しみより、血の滾りを解放する感じが何回もあった。やはり曲のビートのせいか。

    返信削除
  2. そうですね。ポップのような音楽でも、入っているインディーズのラベルは音楽の弾き方と思います。インディーズ・ポップは特別な音色です。簡単に言えば、ロックとポップを交ぜることで、使っていた楽器はポップとロックと少し違います。アコーディオンとトランペットは主の楽器なので、なんか民謡な感じと思います。そうかと言って、やはり説明しにくいです。ちなみに、「血の滾りを解放する感じ」はビートのせいに限らなくて、作文で書いた四つ和音と思います。

    返信削除
  3. このエントリーは、特に「Little Talks]について、とても面白いかったです。歌が異なっていたが、歌詞の後ろに小さな隠れた意味は良好でありました。

    返信削除