2015年4月5日日曜日

デンデンムシの動く城

イデンα

虫の世界へのドアは必ずしも毎日開いているというわけではない。例えば、雨などで天気が崩れたら、虫たちがどんどん消えて行く。しかも晴れあがっても、すぐに賑わいが戻ることはない。だから、虫捕りはじっさいにできるかどうかは天気次第だ。雨なら家で休んだほうがいいと考える人も多いだろう。ぼくも同じく休みながらしとしとと降っている雨を聞きたい。しかしながら、ぼくは雨にきれに洗われた世界に興味があって、時々公園に遊びに行く。すると、そこで小さな移動の要塞があっちこっちに現れてくる。近づいたら、それがお城そっくりのカタツムリたちの甲殻が動いていることが分かる。

ViewAttachment (d1)カタツムリのような人気ある虫には、日本語の呼び名が結構いっぱいある。一つ二つ挙げると、子供の好きな「デンデンムシ」が有名だと思う。それから、「蝸牛」と書いて、「カギュウ」の読む。ちなみに、テンギュウ(カミキリムシ)にも「牛」という漢字が入っている。その理由は、どちらも牛の角みたいな触角を持っていることにあるのではないかと考えられる。また、デンデンムシの場合、調べたら面白いことを発見した。体を甲殻に隠したカタツムリに、子供たちが「出よう出よう」と叫んだから、「出ん出ん虫」という呼び名が生まれた。どちらも英語の名前よりずっとかっこいいと思う。

カタツムリは人気ある虫だと言ったら、残念だが、その半分はうそだ。人気があることは確かだが、実に彼らは昆虫ではない。これ以上の説明はぼくにも詳しくできない。申し訳ない。でも、みんなはその理由をよく知っているだろう。彼らが虫ではないけれども、虫の魅力をたしかに持っている。カタツムリの頭の先にある触角は牛の角みたいかもしれないが、ぼくの目には、90代のテレビのアンテナのようなものだ。身体が甲殻の外に出たとき、いつもシグナルを探すようにその二本のアンテナはくるくると動く。それから、彼らの殻も多彩で、とても面白い。大きいもの、小さいもの、細長いもの、右巻きや左巻きなど、いろいろあるものだ。さらに体はゴムのようで、本当にユニークな「虫」だ。

ぼくの記憶では、カタツムリは雨の後によく出てくる。そしてコンクリートの壁などの表面によく止まる。これぐらい知ったら、彼らと出会うことは簡単だ。彼らの動きはものすごく遅いから、一日中かかってもそうは遠くに逃げられない。彼らは本当に無力だ。だから、強いパワーを持つ人間は、彼らをいじめてはいけない。代わりに、彼らに葉っぱや花をやり、そして幸せな顔を出した彼らのことを見守ると、きっと自分も幸せになるんだ。

ピー・エス:今のぼくは動物たちを優しくするけど、子供の時は全然駄目だった。カタツムリについては、ひどい実験をしたことがある。その実験から分かったのは、カタツムリの角を一本だけ切ってしまったら、体が全体が甲殻の中に縮み、やがて死んでしまうということだ。ただし、ショックで死んだカタツムリは何匹もいたけど、切られた触角を再生して生き延びる例もあった。まあ、すでにやったことはもう変わらない。今は、カタツムリをペットのように飼っている人もいると聞いて、ぼくも飼いたくなった。できれば、今度こそ一生懸命彼らを元気に育ててあげたい。

4 件のコメント:

  1. イデンαさんが言いましたが、デンデンムシは正直に虫ではありません。イデンαさんは虫の魅力を持っていると言った文章に反対です。ゲームの表現に言えば、むしろ「スライム」の魅力じゃないですか?ところで、ナメクジはどう思いますか?

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  2. ぼくはデンデンムシと遊んで始めたとき、ビデオゲームなんかぜんぜんなくて、スライムというものをまったく知らなかった。それとも、文化の相違があると思う。中国では昔からずっと彼らのような存在をすべて虫だと思われている。蜘蛛も、蛙も、寄生生物も、みんなむしだ。それに、ナメクジも虫だと思う。中国語から訳したら、ぼくの町では彼らのことを「鼻水虫」と呼ばれた。

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  3. カタツムリについて読むと、フランス料理のカタツムリを思い出させます。「Escargot」という名前です。食べたことがありますか?とても美味しいです。それは私が今まで食べただけ虫です。

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