2015年11月26日木曜日

塩分濃度差発電

ボ2-

今週、このブログでの最後の再生可能エネルギー、「塩分濃度差発電(えんぶんのうどさはつでん)」を紹介します。

en11-5皆さんは浸透(しんとう、英:OSMOSIS)という物理現象を知っていますか。例えば、動植物の細胞(さいぼう)の中に、薄い膜(分離膜(ぶんりまく)という)が外の元素(カリウムとか、ナトリウムとか)に合わせて、細胞内外の環境を同じように調節(ちょうせつ)します。そのため、高濃度液体(こうのうどえきたい)は低濃度液体に流れて、濃度が同じになるまで、液体が流れ続けます。これは自然力の一種です。塩分濃度差発電の原理はまさにこれです。大きい容器の中で同じ容量の塩水と淡水を入れて、薄い膜を使ってこの二つの液体を離します。塩水は高濃度の塩分を含みますから、塩分は自然に低濃度の方(淡水の方)に流れます。その間、圧力が発生し、タービンも回して発電できます。この発電方法は浸透圧発電(しんとうあつはつでん)といいます。

塩分濃度差発電はたいてい河川水、地下水と海水を利用します。地下水と河川水は淡水で、海水は塩水の一種で、太陽光か電力で処理した後、塩分が上がり、電力を作り出します。実際の稼働率は太陽光と風力の四倍ぐらいで、キロワットのコストを計算すれば、塩分濃度差発電はとっても安いです。

使用された水をそのまま海に排出すれば、環境問題を起こします。塩水と淡水が混った水は普通の海水の成分と違い、海面か深海の環境を変えてしまいます。今は、海水の中間層に排出して、海の環境破壊を最小限に止めます。

日本には真水と海水の資源が多いから、この再生可能エネルギーの技術は発展の可能性が大きいです。だが、コストの理由により、まだ注目されていません。構成部品(こうせいぶひん、分離膜とか、タービンとか)がさらに進歩すれば、この技術がもっと広く使われると研究者たちが信じています。

1 件のコメント:

  1. ボ2ーさんのブログはいつも漢字だらけの気がします。今回の話題はいつもより興味深いなトピックです。この塩分濃度差発電(えんぶんのうどさはつでん)はすごく実用的な技術と思います。海水と淡水だけを使うんですからこの技術は日本とピッタリと思います。

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