2015年11月12日木曜日

NFLの世界征服

NFL伝道師

これまで2週間連続で日本でのアメフトを取り上げました。NFLの人気度について書きましたが、それはほとんどアメリカに限られています。クラスに訪ねてきた専修大学の先生たちがおっしゃたように、一人も日本一のアメフトチームを決める試合であるライスボウルのことを知らなかったです。NFLはもちろんビジネスですから、収益を増やすことをいつも求めています。アメリカの市場は飽和状態に達しているが、世界は大きいですから、NFLは外国市場への販売に頑張っています。

NFLは視聴者を増やすために、日本、メキシコ、ドイツ、スペイン、アイルランドやオーストラリアなど世界のいろんな国で練習試合を開催しています。2007年と2009年に中国の北京国家体育場でも練習試合が予定されていましたが、中止になりました。そしてカナダとイギリスでは公式の試合を行っています。カナダでは2008年から2013年まで年に一回バッファロー・ビルズがトロントで試合をしています。私は2012年にトロントに住んでいたので、その年の試合を見に行きました。

日本では全部で14回しています。1976年に後楽園球場で1回、2002年に大阪ドームで1回、そして1989年から2005年まで東京ドームで12回NFLの練習試合が行われました。

NFLの2014年の収入は112兆ドルでした。2025年までの目標は250兆ドルです。11年で収入を223パーセントも増やすためには、海外市場を開拓するしかありません。じじつ、NFLは徐々にそして巧妙に続けています。ジャクソンビルやバッファローなどの小さい街で行われる試合を、ロンドンやトロントなどのもっと大きい都市に移動しています。2014年ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われた、ジャクソンビル・ジャグワーズ対ダラス・カウボイス試合は8万3千人の観客数が入りました。ジャクソンビルの2014年en9-2シーズンの平均観客数は6万3千人でした。さらにロンドンでの入場券の平均値段は127ドル、ジャクソンビルのそれは58ドルです。単純計算して138万ドル(観客数の差2万人掛ける入場券の差69ドル)の違いです。普段ビジネスは新しい市場に出ると、しばらく苦労し損失を出します。アメフトはどうも違います。海外強化をしつつ、確実に利益を増やしているNFLは本当にすごいと思います。(写真は、2005年東京ドーム・ファルコンズ対コルツの試合)

1 件のコメント:

  1. 面白いですね!僕はずっとアメフトの試合はアメリカだけに行われました。アメリカ以外に、開催国はアメフトについてどう思っているでしょうか。でも、この文章によると、収入と観客の数はそんなに高いから、世界には一般的にアメフトを嫌いじゃないですね。

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