2017年3月7日火曜日

信じることの理由

円環の理

「だから信じるの。救ってくれるから信じるのではなく、信じることで救われるのよ。」 (ラヴィリア)

皆さんは「穢翼(あいよく)のユースティア」と言う作品を知っていますか。この作品はアマゾンで4.6/5のスコアをもらいました。「神ゲー」と呼ばれています。この作品の中には深い意味をもつ物語がたくさんあります。今日はその中の一つのストーリーを分析します。

「穢翼のユースティア」は中世の世界で、宗教はとても大事な役割を持っています。主人公カイムが住む都市は上層、中層、低層に分かれます。上層には貴族が、中層には平民が住んでいます。カイムが暮らす低層は、もともと中層の一部でしたが、地震のせいで落ちました。上層の貴族は平民やそれ以下の人々のことをまったく気にかけていませんから、低層の環境は非常に厳しいです。

上層の教会には聖女イレーヌという神職員がいます。彼女は教会に選ばれて、地震しないように神に祈ります。しかし、ある日低層ではまた地震が起こりました。聖女イレーヌは敬虔な人ですから、毎日食べない、寝ないで祈り続けました。しかし、余震が続いています。民衆は「神の天使はどこだ。何故私達を救ってくれないのか」と言いました。憤慨した低層民たちは血迷う群集になり、そして、聖女を処刑しました。かれらは、聖女をアビス(聖なる牛)の群の中に落として殺そうとしました。神の天使は低層に住んでいるある少女です。いま起こっていることを全部知っています。彼女は仲間たちと一緒に聖女の命を救いました。聖女イレーヌは死ぬ運命に向かっても自分の信仰を捨てませんから、神まで感動しました。

聖女イレーヌは子供の時から沢山の苦難を受けました。彼女はホームレスで、家族がいませんでした。しかし、それにもかかわらず、神と天使を信じています。神の天使ユースティアは人間の形になって、低層に生まれました。他の低層民と同じ生活をしています。最後に人を救うために、命を神に捧げました。

今は、苦難を受けたから、自分の信仰を捨てる人が多いです。彼らにとって、神とは聖女イレーヌと同じ、苦労の時に呪い、そしてスケープゴートにする存在です。人生の不運を神と天使のせいにし、人間自身のことだと思いません。所詮私たちはみな弱く、少しの事で揺らいでしまいます。ですから、人間です。しかし、神と天使たちはもっと酷い非難を受けたかもしれません。そして、私たちはアニメの中の低層民とおなじく、救われたら信じる、救われないから信じないのですから、結果として決して救われません。

1 件のコメント:

  1. 「穢翼のユースティア」は英語で読みますか。円環の理さんの分析するストーリーは面白かったです。「穢翼のユースティア」の物語の意味は深そうです。興味を持つようになりました。

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