2018年3月13日火曜日

検定試験を目指す??オイオイ違うぞ!

シェリー

今週の作文は、日本国内および海外において、日本語を母語としない人を対象にその日本語能力を認定する三つの検定試験について書きます。

まず、一番広く認められているのは日本語能力試験(英語:Japanese Language Proficiency Test、略称はJLPT)です。初級のN5から最上級のN1まで5段階のレベルがあります。毎年、7月と12月の最初の土曜日もうしくは日曜日に、全世界の受験生が同時に受験します。日本語能力試験の認定は、大学・大学院・卒業資格認定や、企業での優遇、社会的な資格認定などにおいて、さまざまなメリットがあります。カナダやアメリカに留学するために要求されるTOEFLの点数と同様です。日本に留学したり就職したりしたい人にとって、JLPTは基本中の基本です。アルバータ州では毎年アルバータ大学でJLPTの試験を受けることができます。

私は2015年7月に二級の試験を受け、合格できませんでした。その次の年、カルガリー大学でJLPTの特別講義に参加し、受験勉強の方法や試験問題の解け方を習いました。そして、2016年の夏に再び二級を受け、合格できました。その後、JLPTの学習を続け、二カ月半ぐらいかけて一級の勉強をし、同じ年の冬にアルバータ大学で試験を受けて合格しました。

多くの人はJLPT一級を目標としています。しかし、私からいうと、JLPT試験は大学の期末試験と同じ、ただの「受験勉強」です。一級に合格しても、日本語の学習はまだまだこれからです。JLPTは言語知識、読解、聴解の三つの部分からなります。会話能力や作文能力はほとんど検定の対象ではない。私は一級の試験で170点(満点は180点)を取りましたけど、正しい文法を使って日本語を流暢に話すことはまだできません。作文も苦手です。しかし、日本の大学への国費留学や日本の企業での就職を目指す外国人には、必ずJLPT一級や二級が要求されています。日本語専門の学習者にとって、JLPTは克服しなければならない大きな課題です。

学校で多くの後輩からJLPTの勉強方法について聞かれました。「それは日本語の勉強というよりも、試験の勉強だよ」と答えました。合格するためには、できるだけ短時間の内に大量の練習問題をし、その解け方を覚えましょう。日本で二年も三年もJLPTを勉強し、文法や単語をかなり覚えても、一級にはなかなか合格できない人を私は何人も知っています。日本語を学習するには、JLPT一級が単なるスタートラインだと思います。一級に合格しても、日本語をより上達させる方法を考え、もっと学習にエネルギーを使わなければなりません。

来週は、さらに二つの検定試験、「ビジネス日本語試験」と「日本留学試験」について書きます。

4 件のコメント:

  1. N1なんてすごいよ!うらやましい。JLPTを受験したいけど、アルバータ大学はちょっと遠い。やっぱり日本で受けたらよかった。でもシェリーさんのアドバイスを気にする。

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  2. 日本の仕事を探したのため、JLPTの試験が必要ですね。私もいつかJLPTをするつもりです。今は一生懸命日本語を勉強しています。

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  3. 私は今、JLPTの原因で困っている。合格したいなら、たくさんの勉強をしなければいけないけど、あまり時間がない〜〜〜/(ㄒoㄒ)/~~。今年夏休みの時、中国で日本語の授業をもっと取るつもりだ。

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  4. 日本でとれる英語の検定の「英検」とよばれるものは会話のセクションがあります。二次試験に進むとうけられるものです。でも目的によって必要な検定は変わりますので、難しい問題ですね。

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