2015年10月22日木曜日

心理学の本を読む

エドです

前回、単語を覚えるために本を読むということについて書きましたが、今回はその中で気に入った内容を要約して、紹介したいと思います。

本の主な内容は、なぜ若者が電車や公共の場で傍若無人な振る舞いを平気にできるのかということを取り上げています。ある社会学者によると、仲間以外はみな風景だという「若者の法則」とでも呼ばれるルールがあるのです。

この「若者の法則」というのは、簡単にいうと、若い人にとっては、たとえば電車に乗っているときに、周りの人々が家具のようなものにしか見えないため、周りの人の言動などを気にせず、好きなように振舞うということです。例えば、電車の中で化粧をしている人を見かけることがあると思いますが、なぜその人がそんな行動を平気にできるかというと、さっき言った規則によれば、回りの人が家具のようなものだとしか感じられていないので、「あの机が見ているから恥ずかしくて化粧できない」という人はいないだろうし、その「家具」を気にしても意味がないんじゃないかと思うわけです。

そして、その学者が述べたことで面白いなと思ったもう一つの点は、若者が好き勝手にそのようなルールを作り、思うがままに振舞っているから、楽なように見えるけど、実際はそうでもないということです。他の人の言動を無視したりするのには、ものすごくエネルギーがかかるのです。作者が鋭く説明したように、「自分はやりたいことをやるけど、他人がそうするのには耐えられない」という。

若者はやっぱり偉いです。この本を読むと、若者のルールに従ったほうが社会的に楽ではないかと思いますが、そう思いながら、なぜ大人は若者が好きなようにしてあまり迷惑をかけていないのに、怒ったり、腹が立ったりするのだろうかと考えました。自分はそう思いました。

他の心理学の本も読んでいます。その本に出てきた理論でこの現象をぴったり説明することができると思います。

家の中はごみで臭くなるから、ごみを外に出す。これと同じように、人間は、成長して大人になろうと努力しているうちに、自分の中にある「嫌い」「みっとめない」「情けない」部分を捨てていきます。そして、大人になった人間が若者を見ると、まるで外に出したごみのような、捨てた昔の自分を思い出し、つい腹が立ったりします。

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