2015年10月1日木曜日

文学の翻訳

カルマン

日本語を勉強して、好きなことのひとつは日本語の小説を読むことです。時間とともに私の日本語力が上達し、日本語で本を読めるようになるという夢をすこしずつ実現してきました。映画を観たあと、同じ話の小説ですと、内容は簡単に分かります。また、日本語に翻訳された西洋文学を読むのが好きです。日本語訳を読むと、翻訳が文化的に適切することの大切さを教えてくれます。

entry3-3例えば「ハリーポッター」シリーズの日本語訳では、登場人物の話し方が人物や状況によって違います。注目すべき一人は校長のアルバス・ダンブルドアです。彼は自分のことを「わし」と呼び、現実の会話では、この代名詞は男性しか使いません。第6巻「謎のプリンス」では、悪役のトム・リドルの過去を説明する時、ダンブルドアは「進まねばなるまい」と言います。日常で言う「なければならない」の代わりでしょう。日本人の語感から、この書き方は老人のダンブルドアを写し出し、日本語を習っている読者に話し方の違いを具体的に見せています。

このような例は、ハリーやその友だちと先生との間の会話にも見られます。ハリーたちは丁寧語で話します。英語版では、彼らが聞き手を丁寧な代名詞で呼びますが、それ以外話し方の違いはありません。だが日本語の読者からすれば、「ます」形の使用は話す相手の権威を伝え、文化的に大切なものです。日本の文化では、丁寧な行動は要求され、話し方の違いは英語よりはっきりし、文章を書く時に適切に表現しなければなりません。

日本語訳の「オズの魔法使い」も読みました。主人公のドロシーと出会った時、魔女グリンダが丁寧語や敬語を使い、威厳と礼節は同時に描かれています。しかし英語版を見ると、グリンダの話し方から威厳は見られますが、ほとんど普通の英語です。ドロシーとかかしに助けられて、ブリキの木こりは丁寧語でお礼を言いましたが、だんだん親しくなってから、普通の日本語でしゃべるようになりました。身のまわりの日本人の友だちからは、たしかにこのような行動が見られます。

私は日本に住み、翻訳者になりたいと思いますので、西洋文学の日本語訳を読むことはとても大切だと思います。前は特定の状況での適切な話し方を覚えるために苦労しましたが、今はだいぶ覚えやすくなりました。小説で読んだ書き方や話し方を味わい、翻訳のための文化的な含蓄に注目し、それを伝えるために努めたいです。

2 件のコメント:

  1. カルマンはすごいね!
    私も本を読むのが大好きですが、まだ日本語で小説を読む事は出来ていません。多分、怖くて、読みきる自信がないからだと思います。マンガとかは読んだ事ありますが、小説は漢字も多いですし、難しい言葉がいっぱいあるので、まだていこうがあります。
    でも今度、勇気をだして試してみたいと思います。

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  2. すごいですね!やはりカルマンさんは日本語が上手です。僕は「日本語ができる」と言えますが、カルマンのようにできると言えません。僕にとって、日本語の記事、みんなが書いた文章は難しいです。日本語の本は絶対無理です。

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