夏を追い・墾丁は晴れ

ジェシカ

中国人は、「スズメは小さくても、五臓六腑がすべてそなわっている」とよく言う。これはまさに台湾に対する私の印象です。台湾島は小さくて狭いが、いろいろな景色がそろっている。現代的な都市なら台北、美しい大自然なら台南にある。

墾丁（ケンティン）は台湾最南端にある。山と海の自然環境が美しく、サーファーにも人気の常夏の観光地である。新幹線（台湾では「高鉄」と呼ぶ）に乗って高雄に行った。台湾と高雄の距離は東京から大阪までのとさほど変わらない。しかも台湾と高雄の旅の途中に、富士山は見られないが、古い建物が目の前を通り過ぎて、懐かしい感じだ。一時間半ぐらいかけて左営駅に着いた。ギリシャ風の民宿に泊まった。民宿の向かいに、「船帆石」がある。陸上から落下した珊瑚礁岩が帆船の帆のように見えるから、「船帆石」と呼ばれています。それは有名な観光地の一つである。岩の外には海が広がり、視野が最高に素晴らしい。

墾丁大通りには「ハンサムな男のレンタカー」という店からスクーターを借りた。店員さんは楽しい人で、墾丁のことをいろいろと教えてくれた。長話をして、ほんとうに助かった。次の日、私達はスクーターに乗って墾丁を見て回った。海のそばまで乗って、潮風に吹かれ、海を眺めて、最高だった。墾丁の海は格別に素晴らしい。広くて、果てしない。海の水面は光を反射して、明るくてとても綺麗だった。旅行の感動は、行ったことのない遠い所から自分を見つめられること、自分がとても小さく感じることにある。そして自分もここに住んでいる一人だと錯覚してしまう。

「あるいは墾丁で暮らしてもいいかも」と思った。