2013年3月19日火曜日

「九份」に恋する

ジェシカ

何か月もシンガポールに住んでいたら、他所の天気のことをすっかり忘れた。十一月に台湾に行くことになった。そこで天気予報を調べて、十八度ぐらいだと知って、暖かいと思った。それで秋の服を持って出かけた。桃園空港を出て、第一印象は「台湾、寒い」。他の中国人と同じ、台湾のことは行く前にたくさん聞かされた。私の想像の中の台湾と現実はかなり違った。建物は古い。街はまるで拡大された中華街みたいな感じだった。中国大陸とよく似てはいるが、雰囲気はずいぶん違う。

八日間の旅行中、台北から台南まで一通り観光した。台北のナイトマーケットで食べたり、北投の温泉に入ったり、淡水の漁人碼頭で写真を撮ったりした。行きたくて行けなかった所もかなりあった。陽明山と猫空は大好きになった。さらに九份は最も印象的だった。もし人に喩えれば、陽明山は年上の友人、九份はまさに若い「恋人」である。空間が広がり、そこに海があり、山があり、ただ霧がかかったら何も見えない。山の頂上には古い街が残っている。石階段を上って狭い商店街に行けば、途中にはさまざまな台湾のおやつが売られている。九份に来たら、絶対食べておきたい名物には、いもスイーツ、芋圓(芋ダンゴ)がある。私は甘いものがあまり好きじゃないが、台湾の友達にすすめられた。歩き疲れたら、近くの茶芸館に入り休憩て、目の前の眺めを楽しむ。時の経つのも忘れていた。

wk09-02宮崎駿もかつて九份を訪れ、ここの街並みをスケッチしていた。それが2001年の映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われている。そのせいか、日本からの観光客が多く、あちこちから日本語が聞こえてくる。店員さんたちの上手な日本語にはびっくりした。

九份の民宿も独特な雰囲気を持つ。いつかまた台湾に行くことがあれば、是非そこに泊りたい。

来週、台湾南部について書いてみる。また来週。

2 件のコメント:

  1. 旅行ローニン

    宮崎駿の映画の中で「千と千尋の神隠し」はたぶん私の一番好きな映画だ。
    九份は「千と千尋の神隠し」のモデルだそう (≥◇≤)。。。九份に行きたいね。

    いつか一緒に九份に行こう∩__∩

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  2. 私は台湾に行った時にこの町に行くことを日本人の友達にすすまれた。その映画のせいでこの所は日本人にとってすごく懐かしいと聞かれた。行きたかったけど結局に行けなかった。
    残念なことだけど、いつか台湾に戻りたいから、この町に行くべきだ。

    ポーリナより

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