祖国に帰った

ぽんぴ

私は4年歳の時、ロシアからカナダに移住した。あの時は小さすぎて、ロシアのことをぜんぜん覚えていなかった。

12歳になった年の夏、ロシアに一回戻った。ロシアに居た一ヶ月は本当に面白くて、楽しかった。まず、モスクワに着いた。母と祖母と一緒に赤の広場やクレムリンなどのモスクワの観光地を訪れた。モスクワにはたくさんの古い歴史的な教会や建物があって、観光するにはすごくいい所だと思う。そして、モスクワの地下鉄は壁に本物の金が入っている美しいモザイクを持つことで有名だ。チャンスがあれば、是非モスクワに行ってください。

私のふるさとはシベリア州のノボシビルスクという都市で、モスクワからシベリア鉄道に乗って、3日間もかかる。列車は4台のベッドを持つ個室があって、母と祖母と3人でひとつの部屋に泊まり、3日間の間に様々な人が4番目のベッドに泊まった。列車の中では、することが全然ないので、祖母とトランプやチェッカーを遊んだ。他の列車の乗客は時間を潰すためにウォッカなどをよく飲んでいた。だから、一日中皆が酔っ払っていた。まさにロシア人なのだ。

故郷のノボシビルスクでは、久しぶりに他の祖父母と会って、彼らのアパートに2泊をした。その間に祖父母はロシアのサーカスに連れて行ってくれて、本当にすごかった。そのサーカスは氷の上で上演され、一番面白かったのは最後にスケート靴を身に着けている本物の熊がホッケーをしたことだった。5年前にその祖父母もカナダに移住してきたので、いまもときどき祖父母の家に遊びに行っている。

その後、母とバルナウールという町に行って、母の親戚を訪問した。まず始めに、田舎に住んでいるいとこの動物農場に行った。いとこの農場には色々な動物がいた。私の子供の夢は農場に住むことだったので、本当に楽しかった。私の一番面白い思い出は、自分の手で牛乳を搾ったことだった。

それから、私の祖母の姉妹の農場に行って、一泊した。私の大叔母はたくさんウサギや岩鳥やヤギを飼っていた。私はヤギからもヤギ乳を搾った。その夜、母と納屋の草置き場で寝た。朝からヤギや雄鶏はうるさくて鳴ったので、なかなかうまく寝れなかった。家族といっぱい思い出を作ったからすごくいい経験だったと思う。今年の夏に10年ぶりにロシアに戻るつもりだ。今から楽しみにしている。