エドです
私は日本語を勉強し始めてから、日本のメデイアに触れるようになった。音楽だったり、ニュースだったりするが、とくに映画を観ることが多かった。
映画というのには、多くの人が関心を持っていると思う。人と初めて出会って自己紹介をするときに、趣味は映画を見ることだという答えが少なくない。それはなぜかというと、映画には自分が歩んでいけない道、あるいは今までの人生と違う道を、仮想の中で踏み出すチャンスを与えてくれる要素があるからだ考えられる。
つい最近、「ツレはうつになりまして」という映画を観た。この映画は、ある夫婦が、夫の鬱病の問題に二人で努力して乗り越えるという話だ。そして、鬱病の特徴についても見せてくれた。私は今まで鬱病についてそんなに深く考えたことはなかったけれども、この映画のおかげで色々考えさせられて感動した。
この映画を見ている最中に、気が付いたことがあった。それは、もし日本語を勉強していなかったら、この映画の言っていることを知る由もなく、映画の教訓も勉強することがなかったということである。それで思ったのは、言語習得につれ、自分の言語の世界に制限されることなく、別の世界へ飛び出す機会を手にしたということである。自分の理解できる言葉で映画を見ることは、別世界を味わうことである。翻訳された言葉で映画を観ることもできるだろうが、もともとの言語で見ていたら、その倍ぐらいその世界を経験することができるのではないかと思う。